スピリチュアルな側面から病気の治療を行う方法として、スピリチュアル・ヒーリングがあります。
スピリチュアル・ヒーリングはもともとイギリスで始まった医療ですが、現在イギリスではスピリチュアル・ヒーラーは国家資格として認められ、その治療には健康保険が適用されるというほど、国民に浸透している治療方法の一つです。
これまでスピリチュアルという言葉は占いや宗教用語の一つと捉えられることも多く、その本来の意味はあまり知られていませんでした。しかし近年、医療の在り方が見直される中、スピリチュアルが医学の一つとして認められるかどうか、世界の関心が高まっています。
1998年に世界保健機構(WHO)は「健康の定義」の中に、「霊的」すなわち「スピリチュアル」な表現を加えた改正案を打ち出しました。日本は当時この改正案に対し棄権票を投じ、判断を保留しています。これは日本がまだ医療の現場において、健康とスピリチュアルとの関連性において、結論が急がれていないという状況を表していると言えます。
それ以前の1948年にも、WHOが健康の定義を決定する際に「霊的な」という表現が原案に盛り込まれていたように、世界的にスピリチュアルと健康の関わりは考慮されていました。しかしある国家集団の反論を受けたことによって、この原案は削除されてしまったのです。
こういったことからも分るように、人間の健康に関わるスピリチュアルは、長い間世界の国家の間で課題となってきたのです。
欧米ではスピリチュアル治療への関心が高く、特定の宗教家だけではなく、医学者や科学家、政治家などあらゆる立場の人がスピリチュアルについて論じています。
日本でも最近では末期がんの患者に対して行われるケアとして「スピリチュアル・ケア」が取り入れられ、人生の意味や目的、価値を高める医療として重視されつつあります。
今後ホリスティック医学におけるスピリチュアルは、ますます世界の人々の関心を集めることでしょう。
最近では日本でも雑誌やテレビ番組でスピリチュアルという言葉がよく聞かれるようになりました。そしてスピリチュアル・ヒーリングに対する人々の関心も高まっています。
日本でスピリチュアル・ヒーリングが注目を集めているのには、ホリスティック医学への関心が高まっているという背景が一つに考えられます。
明治以降、日本の医療の中心となってきたのは西洋医学でしたが、近年社会問題となっている生活習慣病や精神的な病気では、西洋医学で解決できない問題が多くあります。また生活習慣病の増大に伴い国家の医療費も年々増大し、このままでは日本の財政は破たんすると言われています。
スピリチュアルをはじめとするホリスティック医学は、人間が本来備え持っている自然治癒力を高めることによって病気を予防、治療するものです。医療の在り方が見直されている現在、ホリスティック医学が普及することによって、さまざまな問題が解決されることが期待されています。
日本ではスピリチュアル・ヒーリングへの関心が高まっている反面、スピリチュアルという言葉に対するさまざまな情報があふれ、中には霊感商法や安易な占いなどが増えているというのが現状です。