ホリスティック医学の中のスピリチュアル医療は、霊的な治療において食生活や栄養補給は重要であるという前提から成っています。
食事が人間の健康維持のために重要であることはいうまでもありません。栄養補給や食生活は現代の社会問題となっている生活習慣病やメタボリックシンドロームの大きな要因と言われています。
栄養素の欠乏が人の体の自然治癒力を低下させ、病気を引き起こしやすくすることはよく知られています。しかし、心の病気にも栄養素が深く関わっていることはまだあまり知られていません。
栄養素は身体の細胞だけではなく脳の細胞へも行きわたり、脳の健康を維持しています。したがって栄養素が欠乏すると脳の細胞も異常が発生しやすくなります。脳の細胞に異常が発生するということは、心に異常が発生するということになるのです。意外なことに、こういった事実がこれまでの医学には認識されていなかったのです。
もちろん心の病気の原因は食事がすべてではありませんが、食事が心に大きな影響を与えていることは間違いないのです。
現在では徐々にこういった事実も知られるようになり、ホリスティック医学として栄養療法や食事療法が心の病気に対して行われるようになっています。
ホリスティック医学では栄養療法は単独で行うのではなく、多種類の治療方法と併行して行うことが前提とされています。スピリチュアルな医療はこの栄養療法と並行して進めることによって、身体的な病気、心の病気に関わらず、お互いに治療の手助けとなる医療なのです。
自然治癒力はストレス、食生活、適度な運動、十分な睡眠、生活環境などさまざまな要因によって低下したり向上したりするものです。
ホリスティック医学では病気は自然治癒力によって治癒し、医学は自然治癒力をサポートするものという考えが基本にあります。つまり自然治癒力が低下すれば人間は病気にかかり、自然治癒力が向上すれば病気が治るということになります。したがって治療では自然治癒力を高めることが目標となります。
これに対し、これまで医療の中心となってきた西洋医学には自然治癒力という明確な柱がなく、体に表れた異常を人工的に元に戻し、痛みや異常部分を排除することが治療の目標となります。実際の治療は投薬や手術、放射線などによる対症療法が中心で、こういった治療は人間の心を無視し、人間の臓器を物として捉える医療と批判する声があります。また治療によって病気の痛みや異常部分は排除することができても、病気を引き起こした原因を取り除いているわけではありません。つまり表面的に病気を治しても、根本的に治したことにはなっていないと言われています。
ホリスティック医学はこういった西洋医学の問題点を解決するものであり、今後の医療の中心となるべきものと考えられています。
日本では今、スピリチュアルブームによってスピリチュアルな医療への関心が高まっています。スピリチュアルな医療の中でもスピリチュアル・ヒーリングでは、霊的エネルギーを満たすことによって自然治癒力を高める治療が行われています。