世の中には科学的に解明ができないことがあります。スピリチュアルもその一つといえるでしょう。日本では今スピリチュアルブームの中にあり、最近ではテレビや雑誌でスピリチュアルという言葉が頻繁に聞かれます。
スピリチュアルには「霊的な」という意味がありますが、実際に医学としてのスピリチュアルには「人間の力ではない」という深い意味が含まれています。
イギリスではヒーリングなどで広く知られているスピリチュアルですが、日本ではまだ否定的な医師が少なくありません。
スピリチュアルといえばこれまで霊感商法や安易な占い、いい加減なカウンセリングなどが横行していました。さらに科学的実証がないということからスピリチュアルの信頼は失われ、医師ばかりでなく、一般の人々にもスピリチュアルに否定的な人が多いのだと考えられます。
西洋医学があらゆる病気を解明し、世界でも有数の長寿国となった日本では、科学的な実証があるということは医療の信頼性において重要な条件です。
これからの医療として注目されているホリスティック医学の中で、ハーブ療法や栄養療法などの代替療法では現在厳密な臨床調査が進められているように、近年ホリスティック医学を科学的に実証しようとする動きがあります。
しかし一方では科学的実証は「物質」を対象とする法則性の説明であり、スピリチュアルという物質でない存在は対象とならないと考えもあります。大切なことは科学的実証の有無ではなく、現実に病人を治癒してきたという事実の証明だという考えから、スピリチュアルを求める人が存在するのだと考えられます。
世界中には様々なホリスティック医学がありますが、人々が最も気になることはその治癒率でしょう。
これまで医療の中心となってきた西洋医学について近年さまざまな問題が指摘されていますが、目覚ましい治療技術の進歩により、高い病気の治癒率を誇っていることは否定できません。しかしその治癒率が今、限界に来ていると言われています。
一般的に治癒率とは病気、すなわち肉体的な異常が治る割合のことを指しています。
ホリスティック医学の一つにスピリチュアル・ヒーリングがありますが、この治療は病気を治すことが目的ではなく、人間の「霊的救い」を達成することが本来の目的とされています。「霊的」な部分の治癒は表面的には分かりにくく、他人には実際に治癒しているのか判断できません。しかし治療を受けた本人は明らかにこれまでと違う自分に気がつくことができるのです。
つまり肉体的な症状の変化が見られなくても、霊的、精神的な部分の一部が治癒していることが多くあるということです。肉体的な治癒が現れるかどうかは患者自身によるもので表面的な結果にすぎないと考えられています。
また、スピリチュアル・ヒーリングでは病気の原因にはカルマによって引き起こされるものがあると考えられ、それはどのような治療を受けても治癒しないと考えられています。
こういったことから、スピリチュアル・ヒーリングにおいて、治癒率ははた目から計れるものではなく、治癒率という概念は全く通用しないということになります。